「ノーズワーク」って何のこと？　近年注目のドッグスポーツについてご紹介！

ドッグスポーツにはさまざまありますが、近年注目の「ノーズワーク」をご存じでしょうか。

ノーズワークだなんて知らない、どんなものなのか教えて欲しいという方のために、この記事ではノーズワークについて詳しく解説していきたいと思います。

また、気になるノーズワークでのメリットやデメリットも紹介しますので、
実際に検討している方や愛犬に新しい訓練をさせてあげたいという方は、
ぜひこちらの記事を読んで、ノーズワークに挑戦してみて下さい。

ノーズワークとは

ノーズワークとは、人間のはるか1億倍とも言われている犬の嗅覚を最大限に引き出して楽しむ、全く新しいドッグスポーツのことです。
従来のドッグスポーツは比較的若い犬のみが活躍するものが多く、老犬や障害のある犬は参加することが難しいという背景がありました。
しかしノーズワークでは嗅覚を発揮して競うため、さまざまな犬が参加可能となっているのです。

ノーズワークとは簡単に言うと宝探しのことで、その臭いには決まりがなく自由度が高いことも特徴として挙げられます。
場所も屋内外問わず行うことができますので、自慢の愛犬ともっとスキンシップを取りたいという方にもおすすめです。

探し当てる物には決まりがなく、いつも食べているおやつを隠してみたり、大好きなおもちゃを隠してみたりと遊び方もたくさんあります。
警察犬や麻薬探知犬などの高度な訓練を積んでいなくてもノーズワークは楽しめますので、
一番気軽に始めることができるドッグスポーツとして人気を得ています。

ノーズワークの起源

ノーズワークは元々遊びの一環として始められました。
最初にノーズワークを行ったとされているのはアメリカの動物保護施設で、保護犬たちの心身の健康を保つために行われていた遊びが起源になります。

保護犬たちはとても悲しい過去を持っていることも少なくありませんので、心をすぐに開いてくれないことも多々あります。
そこでノーズワークのような犬主体の遊びを行うことで、犬たちが人間に対して信頼の気持ちを抱くようになるのです。
また、犬の本能的欲求から見ても嗅覚を使うことで、心身ともに満たされるということが分かっています。

ノーズワークはどんな犬でもできる？

ノーズワークは犬の年齢や身体の障害に関係なく楽しむことができると紹介しましたが、本当にうちの犬でも大丈夫なのかと思う方も多いでしょう。
確かに一般的にペットとして飼われている犬は、特別な訓練など受けたことがないことがほとんどですので、そのように考えることはしごく当然です。

しかし、ノーズワークは犬が主体の遊びですので、たとえ「待て」や「お座り」などができなくても問題はありません。
むしろノーズワークの基本ルールとして、「犬へ飼い主から指示を出さない事」というものがあるほどです。
さらに嗅覚で物を探すという行動が犬の本能ということもありますので、どんな犬でも実践することができると言い切ることができるのです。

ノーズワークのメリット

ノーズワークのメリットは挙げるとキリがないほどたくさんありますが、一言でまとめると「犬と人間が仲良くなれる」ことに尽きるでしょう。
今まで知らなかった愛犬の才能を知ることができれば、飼い主にとっては大きな喜びとなります。

また、ノーズワークを行うことで犬自体のストレス解消にもつながりますので、普段なかなか散歩に連れて行ってあげられない方は、ぜひ挑戦してみるといいでしょう。
現在犬とのコミュニケーションツールを探しているという方は、気軽に始めることができるノーズワークがおすすめです。

ノーズワークのデメリット

ノーズワークをできない犬はいないと紹介してきましたが、実は犬自体が乗り気でないと全く行動してくれません。
興味のないことには見向きもしないというのも犬の本能であるため、ある程度は仕方のないことですが、この状態を飼い主が乗り越えられないことが多いです。
途中で断念せずに、気長に頑張りましょう。

思春期で普段から飼い主の言うことを聞いてくれない犬や、
与えられた餌以外に興味を持たない犬を飼っている方は、最初から行動してくれない可能性があることを理解しておくことが大切です。
しかしこのような犬は興味を持ったならば熱中しやすい傾向にありますので、一度ノーズワークの楽しさを教えてしまえば、犬の方から誘ってくるでしょう。